今回のテーマ

ビオトピアワインマルシェ
バイヤー試飲会 Vol.2

産地によって
ワインって違うの?

テイスティングワイン

同じぶどう品種で、フランス産、イタリア産の赤ワインを
それぞれテイスティングしてみました。

A:フランス

A
フランス

アルサック ル・オーポンテ

産地
フランス(南ローヌ州)
品種
メルロー100%
B:イタリア

B
イタリア

ロレンツォン エンツォ メルロー

産地
イタリア(フリウリ)
品種
メルロー100%

品種と国ごとの特徴は?

Mさん
メルローは、ボルドー原産のブドウで、カベルネソーヴィニヨンと並んで 世界的に生産されている代表格ですよね。 ふくよかな果実味と低い酸、やわらかなタンニンと、華やかさが感じられるのが特徴だけど、つくる国の違いでどう変わるのかな?
Hさん
メルローはフランスで栽培面積は1位。他にも、イタリア、カリフォルニア、チリ、日本では長野県など色々なところで生産されていて、 特にイタリアのフリウリとトスカーナは、フランスに匹敵する高品質のメルローができると言われているよ。 フランスは高級ワインからカジュアルワインまで様々なワインがあり、時間とともに、様々な表情を魅せてくれる。 一方イタリアは、コク、ミネラル感、タンニンなど生産地ごとの個性が強く、 それでもお国柄通り陽気で、開けてすぐ楽しいイメージかな。
Kさん
Ⓐの生産者は南ローヌで、Ⓑのイタリアの生産者のほうがさらに北に位置していますね。北はシャープな印象、 南だとふくよかな味わいになるイメージがありますが…。 比較してみましょう。
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A:フランス産「アルサック ル・オーポンテ」の特徴は?

Sさん
見た目は宝石のような、綺麗で深みのあるルビー色。 ベリーのような果実感が強いけど、例えると品のある綺麗な女性のイメージ。
Mさん
この清楚で上品な感じは、メルローらしいですよね。 華やかさの中に切れ味の良い酸味があって、開けてから時間がたつと、 角が取れた感じに変化してきますね。複雑に変化してくるので、 飲み進めると新たな味わいを感じられて面白いです!
Kさん
確かにフランスワインは最初人見知りなイメージで、 徐々に打ち解けて開けてくるものがあります。 でもこのⒶは、それほど人見知りではないですね。 こちらは、BIOの畑で育ったブドウを丁寧に収穫し、 木樽ではなくコンクリートタンクで11か月熟成させているそうです。 長期熟成したいけど、ブドウ本来の香りの特徴を出したい場合はコンクリートタンクを使うことがあり、 黒ブドウ本来の果実感がよく味わえる仕上がりになっていますね。
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B:イタリア産「ロレンツォン エンツォ メルロー」の特徴は?

Iさん
こちらは熟成が長いので、深いガーネット色。酸がいきいきしている。 バニラっぽい香りがするのは、樽の香りですね。 やさしさがあって寄り添ってくれる女性のようなイメージ。 こちらはすぐ特徴がわかる感じですね。
Tさん
酸が強くてもしっかり余韻があるね。 私はこっちの方が好きかな。 イタリアは陽気と話していたけど、確かに開けた瞬間個性がわかるね。 熟成期間の差もあるけど、イタリアは土壌の養分が豊富で、 太陽をたくさん浴びて育ったぶどうを使っているイメージもあって、 完熟感、ふくよかさを感じます。
Kさん
この生産者は、イタリア北部のスロヴェニアとの国境に近い場所にあります。 フリウリはカベルネソーヴィニヨンとメルローの評価が高い地域。 このワインは、フレンチオーク樽で12カ月熟成を行っているので、 バニラっぽい香りを感じたよね。 上品でふくよかな果実味と柔らかいタンニンのバランスで、 しっかりとしたボリューム感と複雑みが感じられました。
Hさん
どちらも個性があるから、料理に合わせて選ぶのもいいよね。 Ⓐは最初の赤におすすめで、軽めの赤身肉や甘めのソースに合わせて、 Ⓑは2本目の赤で、ジビエのようなしっかりした肉にも合わせられる。 国の違いは一言では語り尽くせないけれど、 その中で「個性の違い」をいくつか感じながら飲み比べてみると楽しいですね。
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いかがでしたか?
どちらも個性があって、
バイヤーでも好みが分かれました!
次回の試飲会もお楽しみに!

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