ビオトピアワインマルシェ
バイヤー試飲会 Vol.4
「シチリア特集」
テイスティングワイン
オーガニックワイン生産者「バリオ・ディ・ピアネット」の
ワイン3本をテイスティング
A"グリッロ"
Sicilia DOC (Bio)
- 産地
- シチリア
- 品種
- グリッロ
B"ヴィオニエ"
Sicilia DOC (Bio)
- 産地
- シチリア
- 品種
- ヴィオニエ
C"フラッパート"
テッレ・シチリアーネ IGT (Bio)
- 産地
- シチリア
- 品種
- フラッパート
生産者「バリオ・ディ・ピアネット」の特徴
シチリアはイタリアの一番南の州であり、地中海最大の島です。世界自然遺産でのエトナ火山が有名で、農産物の一大産地となっています。そしてワイン生産量はイタリアでも上位。以前は安価なワインのイメージでしたが、現在では質が良く、個性豊かなワインがたくさん生まれています。
シチリアは、アフリカ大陸を対岸に臨み、サボテンも自生しています。たっぷりと太陽の光を浴びてブドウがよく熟す上に雨が少ないので、農薬類を使わなくても、カビ等病害の発生が少ないのが特徴です。その好立地条件を活かし、約30年前のワイナリー設立当時から徹底したオーガニック栽培を行っています。
東京ドーム約23個分の広大な畑を所有していながら、収穫は全て丁寧に手摘みで行っているそうです。また太陽光発電や雨水の再利用のために湖を造るなど、地球環境にも配慮しており、まさに大自然と共存したワイナリー。恵まれた環境でつくられたこだわりのワイン、とても美味しそう!
ワインテイスティング
A:「グリッロ」
「グリッロ」はシチリアを代表する土着品種で、トロピカルな香りと豊かな果実味が特徴です。このワインはどうでしょう?色は淡いイエローの中にほんのりとグリーンがかっているような…。柑橘系やリンゴのような爽やかでほんのり甘さを感じる香りがします。
そうですね。潮の香りを彷彿させるミネラル感も感じます。味わいは…飲んでみるととてもすっきり爽やかなイメージです。シチリア北東部にある畑は海に近く、標高600mとシチリアでは比較的冷涼な高地にあるので、それが味にしっかり表現されていますね。
果実味と酸味のバランスがとてもよく、誰でも好きそうな味わいです。すっきりしたフレッシュ感が、カルパッチョや揚げ物に合うかも。あとペペロンチーノみたいにちょっとピリ辛のパスタと合わせたら何杯でも飲めてしまいそう。
シチリアの郷土料理のアランチーノというライスコロッケは、このワインにぴったりだと思います!
ワインテイスティング
B:「ヴィオニエ」
「ヴィオニエ」は温暖な気候に適していて、世界の各所で栽培されている国際品種ですね。とても華やかな香りが特徴でアロマティック品種とも言われています。味わいは比較的酸味が優しくて、リッチな味わいになりやすいです。
洋ナシやパイナップル、アカシアなどの黄色い花のような香りがグラスから溢れてきます!さっきの「グリッロ」はすっきりしたイメージのワインでしたが、こちらは華やかさが強調されています。味わいもよりトロピカルなフルーティーさが感じられますね。
香りが本当に華やかですね。酸味がやや穏やかでほんのりとした優しい甘味も感じられます。コクがあるので合わせる料理は淡泊なお肉系の料理や、くせの強いチーズなどにも良さそうですが…私は白身系のお寿司と一緒に飲んでみたいです!酢飯の優しい甘味と酸味に調和しそうだし、華やかな香りのアクセントが加わってとても美味しそうです。
ワインテイスティング
C:「フラッパート」
「フラッパート」もシチリアを代表する土着品種です。チェリーやイチゴを思わせる赤い果実系のアロマに、フレッシュさと爽やかな酸が特徴です。ではテイスティングしてみましょう。
とてもフルーティーで優しさが感じられます!ワインをあまり飲み慣れていない方にもおすすめです。万人受けすると思うから手土産にも良さそうですね!
色はやや淡い印象ですね。香りはベリー系で、フレッシュ感があります。この時期なら冷蔵庫で軽く冷やして、生ハムやトマト系のパスタと合わせて飲みたいです!
良いワインの要素として、果実味、酸味、渋みなど全体のバランス感を見ますが、ここのワインは総じて味わいのバランスにとても優れていると思います。そして丁寧に造られたナチュラルワインならではの柔らかで優しい印象がありますね。
いかがでしたか?
今回は、ワインにあまり馴染みがない方でも
飲みやすい商品が多いので、ぜひ一度お試しください。